日本看護科学会誌
Online ISSN : 2185-8888
Print ISSN : 0287-5330
ISSN-L : 0287-5330
研究報告
要介護高齢者の在宅生活継続に関する影響要因とケアの視点
綾部 明江
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 27 巻 2 号 p. 2_43-2_52

詳細
抄録
本研究の目的は,在宅要介護高齢者の健康状態の改善・維持・悪化予防,介護者の介護負担の改善および過剰負担の予防に対し,在宅要介護高齢者の自立支援を促進する「ケアの視点」を提言することである.
対象は介護保険サービスを利用する要介護高齢者282人である.研究方法は質問紙調査と居宅サービス計画書の内容抽出である.調査内容は利用者条件,身体・精神状態,介護力,ケアニーズ,サービス利用状況である.分析では介護保険の介護度群別に,在宅生活継続群と非継続群で調査項目を比較し在宅生活継続に関連する要因を抽出し,さらに在宅生活継続に影響の大きい要因を明らかにした.
その結果,影響の大きい要因としてケアニーズに属する項目である家事援助,判断力,褥瘡が導き出された.これより要介護高齢者の自立を促すケアの視点として,要支援・要介護1群では利用者の家事遂行能力を補う援助,要介護2・3群では利用者の判断力を補う援助,要介護4・5群では利用者の褥瘡に対し介護者や専門職による利用者自身の健康管理能力への援助が示唆された.
著者関連情報
© 2007 公益社団法人 日本看護科学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top