日本看護科学会誌
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研究報告
母子保健推進員とのパートナーシップを構築する保健師の技術
─人口6万人規模の自治体における母子保健活動の実践を通して─
本田 光當山 裕子宇座 美代子
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2012 年 32 巻 1 号 p. 1_12-20

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抄録
母子保健推進員(以下,母推とする)は地域における保健師活動の協力者である.本研究では,保健師が地域から要支援者を発見して支援につなげた際に用いた,母推とのパートナーシップを構築する保健師の技術を明らかにすることを目的とした.
研究調査地は,農漁村地域と市街地の両方をもつ人口約6万人のA市とし,母子保健活動を担う保健師と母推を対象とした.データはインタビューおよび筆者がA市の保健師として参加観察してデータを収集し,質的分析を行った.研究期間は2009年4月~2010年3月である.
保健師が母推とのパートナーシップを構築する際に用いた技術は次の5つであった.母推担当保健師が用いた技術は【母推の活動を共につくる】【母推との信頼関係を構築する】であった.地区担当保健師の技術は【母推によるサポートの有効性を判断する】【母推にサポートを依頼する】【母推の活動意欲を支える】であった.
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© 2012 公益社団法人 日本看護科学学会
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