2017 年 37 巻 p. 374-382
目的:植込型補助人工心臓(以下,VAD)装着患者の介護者の研究動向を明確にし,在宅における療養支援について検討する.
方法:国内文献は医学中央雑誌を,国外文献はMEDLINEとCINAHLを使用して検索を行った.文献のキーワードは,「補助人工心臓」,「介護者」,国外文献は,「VAD」,「caregiver」として2016年7月までの全文献を対象とし,25文献について検討した.
結果:研究のテーマは,「VAD介護者の経験(16件)」「VAD患者のセルフケア・教育に関する介護者の役割(5件)」「VAD患者と介護者の意思決定支援とエンド・オブ・ライフの課題(4件)」の3つに分類でき,すべて国外文献であった.3つのテーマに共通して介護者の負担が示されていたが,具体的な支援の報告はなかった.
結論:今後わが国のVAD介護者の経験を明らかにし,VAD介護者の負担軽減に向けた,在宅療養支援に関する研究の発展が望まれる.