目的:地域包括ケア病棟の看護職を対象に,地域包括ケアにおける認知症高齢患者に対するシームレスケア実践力尺度作成に向け,妥当性と信頼性を検証することを目的とした.
方法:地域包括ケア病棟137施設の看護職1,370名を対象に,質問紙調査を行った.
結果:570名(41.6%)の有効回答を得た.天井効果および床効果を示す質問項目はなかった.探索的因子分析では,【多職種の強みを活かす】,【家族の現状を考慮する】,【穏やかな日々の生活を維持する】,【認知機能に応じ日常生活動作の向上を目指す】,【退院後へつなぐ医学的管理】,【入院早期からのMSWとの連携】の6因子に分かれ,各因子のα係数は.800以上であった.確認的因子分析では,CFIは.905,RMSEAは.065であった.
結論:本尺度の妥当性と信頼性が示され,認知症高齢患者に対し地域包括ケア病棟が求められる機能を果たすためにも,本尺度の活用が望まれる.