目的:産褥早期の褥婦に対して背部へのアロマトリートメント介入をし,リラックス感および疲労感の変化を明らかにする.
方法:分娩後1から7日目の褥婦30名に対して15分間のアロマトリートメント介入をした.比較群をおかない一群事前事後テストデザインの準実験研究であり,属性,リラックス感,疲労感,プロセス評価の回答を求めた.介入前後の比較はWilcoxon符号付き順位検定を行い,質的データは内容分析を行った.
結果:有効回答は30部(96.8%)であり,リラックス感は介入前より介入後が有意に高く(p = .000),疲労感は介入前より介入後の方が有意に低下した(p = .001).
結論:産褥早期の母親への背部のアロマトリートメントにより,介入後にリラックス感は有意に上昇し,疲労感は有意に低下した.産褥早期の母親のリラックス向上と疲労軽減に有用性があると示唆された.