2021 年 41 巻 p. 148-154
目的:1年次後期専門教育科目「小児看護学概論」におけるオンデマンド型授業,ライブ型授業,対面授業の各授業方法について評価の差異および意見について検討する.
方法:第8回授業後に学生73名に無記名自記式のアンケート用紙を配布し,回答を求めた.
結果:66名より回答があり,3つの授業方法で理解度や満足度に有意差はなかった.来年度からどのような授業形態がよいかについては,遠隔授業を中心とした授業形態がよいと回答した学生が3分の2を占めていた.
結論:大学側と学生側の双方で遠隔授業を行う体制が整っていれば,講義を中心とした科目は遠隔授業で学習することも可能であろう.科目の特性によって遠隔授業と対面授業を使いわけることで,より効率的な学習が可能となることが示された.