2021 年 41 巻 p. 806-814
目的:中山間地域に暮らす人々の文化的価値観に着目した看護への示唆を得るため,Civic Pride(CP)尺度の関連要因を検討する.
方法:宮崎県椎葉村に在住する19歳以上の住民2,427人を対象とし,無記名自記式調査を行った.CP尺度,属性,地域活動への参加,地域のつながりおよび地域教育に対する意識を調査し,t 検定および重回帰分析に拠り分析した.
結果:890人から有効回答を得た(有効回答率36.7%).重回帰分析の結果,CP尺度得点は作業の助けあいや地域活動への積極的な参加および子どもへの地域教育との間に有意な正の相関がみられた(p < 0.05).
結論:CPと関連を示す項目は地域住民の文化的価値観を反映し,これらは地域に親和性の高いヘルスケアシステム構築の一助となり得ることから,CPは住民の健康評価を行う際に有益な情報となる可能性が示唆された.