2022 年 42 巻 p. 337-345
目的:看護師長を対象としたワーク・ライフ・バランス実現度尺度を開発し,尺度の妥当性と信頼性を検討する.
方法:国内の100床以上の病院に勤務する看護師長786名を対象に,尺度原案43項目の質問紙調査を実施し,尺度の妥当性と信頼性を検討した.
結果:回収数571名(回収率72.6%)のうち有効回答479名(有効回答率83.9%)を分析の対象とした.探索的因子分析の結果,6因子27項目が抽出された.確認的因子分析の結果,仮説モデルの適合度が確認された.基準関連妥当性は,看護職の仕事と生活の調和実現度尺度との相関により確認された.尺度全体のCronbachのα係数は.911,各因子で.710~.902であった.再テスト法による尺度全体の信頼性係数.862であった.
結論:看護師長を対象としたワーク・ライフ・バランス実現度尺度の妥当性と信頼性が確認された.