日本看護科学会誌
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総説
変形性股関節症患者の保存療法中のセルフマネジメントの概念分析
西村 結花古瀬 みどり
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2023 年 43 巻 p. 379-391

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抄録

目的:変形性股関節症(Hip osteoarthritis:以下,HOA)患者の保存療法中のセルフマネジメントの定義を明確にする.

方法:43文献を対象にWalker & Avantの概念分析方法を用いた.

結果:属性は【意思決定と病気の受容】【治療・養生の知識と技術の獲得】【問題への対処法の洗練】【否定的感情への対処】【社会的役割の調整】【資源・情報の活用】【医療者との協働】が抽出された.

結論:本概念を「医療者とのパートナーシップに基づく協働により,患者が治療に積極的に参加し,自らの能力を活用しながら個人のニーズに合わせた目標に向けて意図的に継続する日常的な取り組みである.患者が養生に対する責任を持ち,HOAと治療に関する知識と,疾患や感情・社会的役割を管理するためのスキルを習得しながら主体的に対処法を洗練するプロセスである」と定義した.

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© 2023 公益社団法人日本看護科学学会
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