2023 年 43 巻 p. 399-407
目的:多職種でのディスカッションから特養ユニットケアにおけるIPW(Interprofessional Work)の実際を明らかにし,特徴を考察することである.
方法:中規模特養を対象とし,施設ごとにIPWの実践事例について多職種でフォーカス・グループ・ディスカッションを実施し,質的帰納的に分析した.
結果:3施設から収集したデータを分析し,【自職種の役割自覚と機能発揮】【多職種の専門性を集結した支援】などの4コアカテゴリからは{職種特性を活用したケア過程},【対等な関係の表明】【職種間の軋轢への対策】などの5コアカテゴリからは{IPWの価値観の表明を伴う実践}のテーマを得た.
結論:特養ユニットケアにおけるIPWは,単一職種の負荷を軽減しながらリスクを回避する,看護職がチーム内のコンフリクトを解決するなどの特徴を示した.また,これらの実践により,各職種がIPWをさらに価値づけ,チームの成長を促す可能性があることが示唆された.