日本看護科学会誌
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原著
看護学教師の「看護学実習における病態教授活動評価尺度(EPTA-NCP)」の開発
―信頼性・妥当性の検証―
本谷 久美子荒木田 美香子
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2023 年 43 巻 p. 477-487

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抄録

目的:看護学教師(以下,教師)の「看護学実習における病態教授活動評価尺度」(EPTA-NCP)を開発し,その信頼性と妥当性を検証する.

方法:質的研究の結果をもとに,尺度原案37項目を作成した.看護系大学の成人看護学,老年看護学の看護専門領域に所属する教師2年目以上を対象に質問紙調査を行い,構成概念妥当性,内的整合性,基準関連妥当性を検証した.また,尺度の再現性を検証するため再テスト法を行った.

結果:有効回答385名(有効回答率47.4%)を分析対象とした.探索的因子分析により6因子23項目を示し,確認的因子分析のモデル適合度はGFI = .899,AGFI = .858,CFI = .924,RMSEA = .063であった.外的基準との相関が認められ,Cronbach’s α係数は尺度全体.911であった.さらに再テスト法では有効回答80名(有効回答率39.0%)を分析し,得点間の相関は尺度全体.911であった.

結論:本尺度の信頼性・妥当性は概ね確保されていることを確認した.

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