2024 年 44 巻 p. 374-384
目的:技術受容モデル(Technology Acceptance Model,以下TAM)に依拠し,訪問看護業務におけるICT活用意向への影響要因を明らかにする.
方法:訪問看護ステーション1,000箇所に調査依頼し,ICT機器活用の実際,ICT機器とネット接続環境充足への認識,TAMに関する調査内容,ICTスキル,コンピュータ不安などについてWEB調査を行った.分析は2業務(日々の訪問看護記録の作成,他機関との利用者情報の共有)において,構造方程式モデリングを用いたパス解析を行い,適合度を検証した.
結果:回答入力があった看護師146名を分析した.2業務ともに,コンピュータ不安が使いやすさと有用性に,使いやすさは有用性に,有用性は態度と活用意向に,態度は活用意向に影響を与えるモデルとなり,良好な適合度が得られた.
結論:ICT活用の推進には,看護師への有用性への働きかけと,ICT機器とネット接続環境充足への支援,コンピュータ不安を取り除く教育機会を整えることが重要である.