2024 年 44 巻 p. 732-742
目的:訪問看護を利用する慢性疾患高齢者にセルフモニタリング教育プログラムを実施し,ヘルスリテラシー(HL)向上効果を明らかにする.
方法:対象者は訪問看護を利用する慢性疾患療養高齢者,介入群40名,対照群42名であり,非ランダムに割りつけた.介入群に教育介入を実施し,ベースライン,介入終了1週間後,3カ月後,6カ月後に自記式質問紙調査と訪問看護書類から情報収集した.HLはFCCHL尺度,健康関連QOLはSF-12を用い,反復測定による共分散分析,入院期間は日数で把握し,Mann-WhitneyのU検定にて評価した.
結果:HLは合計得点に群と時間の交互作用を有意に認めたが(F(3, 71) = 7.53, p < .001),健康関連QOLは交互作用を認めなかった.介入終了6カ月間の入院日数は介入群は対照群に比べ有意に短かった(U = 3.50, p < .001).
結論:訪問看護を利用する慢性疾患高齢者へのセルフモニタリング教育は,HL向上効果と入院期間短縮の可能性が示唆された.