2024 年 44 巻 p. 807-817
目的:非アルコール性脂肪性肝疾患(以下,NAFLD)患者のヘルスリテラシー(以下,HL),セルフケア,セルフケア能力に関する実態を調査した.
方法:自立し受診している30歳~65歳未満のNAFLD患者に無記名自記式質問紙調査を行った.HL,セルフケア能力と基本属性・特性についてt検定,一元配置分散分析,さらに,HL,セルフケア,セルフケア能力の相関を明らかにした.
結果:分析対象者204名,有効回答率16.2%であった.HLは,就業,学歴,BMI,食事・運動指導を受けた経験の有無に,セルフケア能力は,性別,就業,学歴,食事・運動指導を受けた経験の有無による差がみられた.HLはセルフケア,セルフケア能力との間に弱い相関がみられた.
結論:NAFLD患者へのセルフケア継続には,患者の属性・特性を捉え,セルフケアについて具体的な方法の提案が,効果的な支援になることが示唆された.