日本看護科学会誌
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原著
看護師が新型コロナウイルス感染症に罹患してから職場復帰を果たしたのちまでの経験
勝倉 恵津子落合 亮太青盛 真紀林 ゑり子髙橋 和彦西口 悦子玉井 奈緒
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2024 年 44 巻 p. 950-960

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抄録

目的:本研究は新型コロナウイルス感染症に罹患した看護師を対象に,罹患後から職場復帰を果たしたのちまでの経験を明らかにすることを目的とした.

方法:新型コロナウイルス感染症と診断された看護師14名を対象に半構造化面接を実施した.分析には質的内容分析を用い,オミクロン株流行前後での経験の特徴も検討した.

結果:感染症発症から隔離期間中の経験として,【防ぎようのない感染】【周囲からの支え】【周囲へ感染させる不安と恐怖】【隔離生活の辛さ】などの9カテゴリ,職場復帰後の経験として【復帰後も続く長引く症状】【長引く症状による業務への支障】などの7カテゴリが抽出された.オミクロン株流行前罹患群では,患者に感染させる恐怖に関する発言者数が多く,流行後罹患群では,感染を防ぎきれない思いに関する発言者数が多かった.

結論:本研究結果から,周囲の支え,本人に合わせた業務配分などの必要性が示唆された.

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© 2024 公益社団法人日本看護科学学会
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