2025 年 45 巻 p. 1045-1061
目的:看護師が終末期患者の死をどのような項目・視点で予測しているかを整理し,用語に表れる死の捉え方の違いを踏まえ,今後の研究への示唆を得ることを目的とした.
方法:JBI Manual for Evidence Synthesisに基づくスコーピングレビューを実施し,医中誌Web,CiNii,PubMed,CINAHLから文献を検索した.看護師による死の予測に関する文献(日本語・英語)を対象に,検索期間を設けずに収集・分析した.
結果:22編を抽出した.看護師は,客観的な医学的変化に加え,患者の表情や死に関する発言,家族や他職種の所感といった多面的な要素を活用していた.用語は疾患特性に応じて使い分けられており,判断の視点や構えに反映されていた.
結論:看護師の臨床判断は客観的評価と内面的感受性を統合していることが示唆された.判断過程の構造化は,終末期ケアの質向上と死の予測における臨床的理解に寄与する可能性がある.