2025 年 45 巻 p. 200-213
目的:小児期にてんかんを発症した成人における就労と精神症状に関する文献を分析し研究の動向と今後の移行期支援の課題を明らかにする.
方法:データベースはPubMed,CINAHL,医中誌Webを使用し,文献選定基準は対象者に小児期発症てんかん患者が含まれ,精神症状と就労に関する記述がある文献とした.
結果:分析対象文献は27件であった.精神症状併発と就労との間に有意な関連がみられた文献は4件,関連がないと示された文献は4件であり,文献により矛盾した結果であった.また患者のQuality of Lifeには精神症状の併発,就労状況,発作頻度,抗てんかん薬の副作用が関連していた.グループセッションと看護師からの電話連絡を含んだ介入は精神症状改善の効果も示されていた.
結論:今後,就労でのネガティブな経験について定性的研究や移行期からのストレス対処及びセルフマネジメントの準備性に関する研究が求められる.