日本看護科学会誌
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総説
介護施設における認知症ケア実践者の精神的負担の概念分析
徐 廷美杉本 知子
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2025 年 45 巻 p. 214-226

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抄録

目的:介護施設における認知症ケア実践者の精神的負担の概念を分析し,先行要件・属性・帰結による構成要素を明らかにし,概念の定義を行う.

方法:2023年までの日英54文献を対象に,Rodgersの分析方法(Rodgers & Knafl, 2000)で分析した.

結果:属性として【ケアの対象者にネガティブな感情を抱く】,【BPSD対応に疲弊する】,【困難なケアへの不安を感じる】,【倫理的苦悩に押しつぶされる】の4カテゴリーを抽出した.また先行要件として4カテゴリー,帰結として3カテゴリーを抽出した.

結論:介護施設における認知症ケア実践者の精神的負担は「ケアの対象者に対してネガティブな感情を抱きながら,BPSD対応に疲弊し,困難なケアへの不安を常に感じている一方で,倫理的苦悩にも押しつぶされている状態」と定義した.認知症ケアの質確保のためには,ケア実践者の精神的負担の軽減が重要であることが示唆された.

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