日本看護科学会誌
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原著
妊娠期にがんと診断され,出産・子育てをする女性の体験
吉田 みつ子遠山 義人谷口 千絵喜多 里己
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2025 年 45 巻 p. 258-266

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抄録

目的:妊娠期にがんと診断された女性のがん治療,育児の体験について明らかにする.

方法:2023年3月~7月に女性2名にインタビューを行い,ナラティヴ分析を行った.

結果:Aさんは乳がんのため妊娠中に抗がん剤治療を受け〔不安・疎外感・孤独感の中でお腹の子どもを心配し続けた〕.出産後は〔子どもの世話とがん治療・通院の綱渡り〕のような毎日だった.数年を経て〔今の日常がある幸せをかみしめる〕毎日である.Bさんは軟部腫瘍のため妊娠中に手術を受け〔不安・疎外感・孤独感の中で自分のがんよりも子どもを産めるのかが心配〕だった.出産後も体調がすぐれず〔子どもの世話を毎日こなすことに精一杯で自分の身体は二の次〕で,少しずつ〔子どもとの時間を大事にしながら自分の人生に目を向ける〕ようになった.

結論:がん治療による心身の不調や,通院と授乳や育児といった母親役割を担う困難は大きく,出産後の育児支援が必要である.

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