目的:看護学生の情動知能(EI)に焦点をあてた既存の教育介入研究の教育方法とその効果を概括し,教育上の課題を明らかにすることで,EI向上にむけた効果的な教育方法の示唆を得る.
方法:JBIガイドラインに基づきスコーピングレビューを実施した.看護学生のEIに焦点をあてた教育介入研究を検索し,教育内容と方法,評価指標,主な成果と課題を抽出した.
結果:対象文献は17件で,コミュニケーションスキル,ストレス管理能力等をテーマに多様な教育プログラムが開発されていた.教育方法は学生が自己の感情と向き合い省察を深めることに主眼が置かれ,対人対応能力や課題解決能力等,看護実践に不可欠な多様な能力の向上が確認された.しかし,学生の知識や実践知の影響が大きいことが課題とされていた.
結論:看護学生のEI向上に向けた教育の意義が示された.実証研究の継続によりエビデンスを構築し,レディネスにあわせた教育の体系化が望まれる.