2025 年 45 巻 p. 550-560
目的:特別養護老人ホームにおいて,食事介助を要する「食べない」高齢者の食べたいか食べたくないかの意思(以下,食への意思)判断を目的とした看護師のアセスメント実施要因を明らかにする.
方法:790名を対象に質問紙調査を行い,アセスメント実施の有無を従属変数,属性や看護師の認識などを独立変数とし,二項ロジスティック回帰分析を実施した.
結果:回答者154名のうち74.7%がアセスメントを実施していた.実施要因には,少量でも美味しく食べてもらうことの重視(オッズ比:3.866),できるだけ多く食べてもらうことより少量でも美味しく食べてもらうことの優先(3.740),高齢者の反応から食への意思を判断できる(2.609),道徳的感受性(1.061)の4項目が関連していた.
結論:少量でも美味しく食べてもらうことを意識することが,食への意思判断を目的としたアセスメント実施と関連していた.