2025 年 45 巻 p. 624-635
目的:現在の日本の手術医療に対応した手術室の看護師の役割の概念の構成する構造を明らかにする.その後,日本における手術室の看護師の役割を定義することを目的とした.
方法:分析の方法は,Walker & Avantの手法を用いた.辞書,書籍などに掲載されている定義,関連概念との相違を検討後,35文献を対象に属性,先行要件,帰結を抽出した.
結果:属性は『術中看護のための臨床判断』『患者の権利擁護』『術中の安全対策』『安心の提供』が同定された.先行要件及び帰結は各々3項目であった.日本における手術室の看護師の役割は,「術中看護のための臨床判断をおこない,患者の権利擁護を踏まえて術中の安全対策と安心の提供を行う」と定義した.
結論:時代の流れにより変化した日本における手術室の看護師の役割の特徴を明示できた.この概念の構造は日本における手術室の看護師に対する看護実践モデルの開発の資料として活用できる.