2025 年 45 巻 p. 717-726
目的:NICUに入院した低出生体重児の親には,子どもの出生からどのような社会的相互作用が生じ,子どもの在宅移行に至ったのか,その構成概念を明らかにする.
方法:自宅で子どもを養育する母親21名,父親1名へ半構造化面接を行い,グラウンデッド・セオリー・アプローチよる分析を行った.
結果:セレクティブ・コーディングの結果,低出生体重児の在宅移行は,{医療者との折り合い}を中核カテゴリーとする他5つの現象【生まれた子どもの状態と連動する母親の心情】【子どもの状態に合わせるかかわり】【状況に応じた柔軟な切り替え】【現実味のある情報収集】【親からありのまま伝えられた同胞の状態】と関係していた.
結論:在宅移行における{医療者との折り合い}という現象では,子ども・親を中心に医療者と対等な立場で相互作用が生じ,親自身の心情や子どもときょうだいへの柔軟なかかわり,有益な情報収集につながることが示唆された.