2025 年 45 巻 p. 764-772
目的:臨床判断の基礎的能力育成に向けた教育検討のため,看護学生の臨床判断における気づきの共通性と解釈の共通性を見出す.
方法:看護学士課程4年生8名にシミュレーションの参加観察と半構造化面接を行い,質的帰納的に分析した.
結果:気づきは《現病歴の状態に着目する》《既往歴から看護技術実施上の注意点を考える》《予期した内容と患者の状態との差異から患者の異変に気づく》,解釈は《情報収集の順序と初期把握した内容に関連性がない》《初期把握した内容にとどまらず,予期した内容を確認するための更なる情報収集も行う》《初期把握した内容と整合する情報について意味づけを進める》《推論した内容を事実とみなして意味づけに組み入れていく》《これまでの経験や知識の活用を試みる》の共通性があった.
結論:気づきの共通性は疾患の統合方法,解釈の共通性は解釈中心の実践の省察,思考の言語化等の教育の必要性を示した.