2025 年 45 巻 p. 773-783
目的:セルフモニタリングにモバイルヘルスアプリケーション(以下アプリ)を取り入れた心不全患者の体験を明らかにし,セルフモニタリングにアプリを取り入れる心不全患者に対する看護支援を検討することを目的とした.
方法:心不全患者18名に半構造化面接を行い,質的に分析した.
結果:カテゴリーとして,信頼する存在をきっかけとしたアプリ使用の決意,活用に対する期待と葛藤,取り入れるための試行錯誤,負担の軽減,アプリでセルフモニタリングを継続する判断,仕様や環境による困難,アプリ使用のつまずきによる継続困難,が示された.
結論:心不全患者はアプリ導入から継続に至るまで多様な体験をしており,それらはセルフモニタリングにアプリを使用することへの期待や不安,生活背景,医療者との関わりに影響されていた.看護師はこうした心理社会的側面や生活状況に応じ,導入時から継続的な個別的支援を行うことが求められる.