2026 年 46 巻 p. 156-167
目的:小児訪問看護師の経験年数(5年未満/5年以上)別に,医療関連機器褥瘡(MDRPU)予防の知識,技術および実践と関連要因,ケアの困難感を明らかにすること.
方法:A県の訪問看護師を対象にMDRPU予防に関する無記名質問紙調査を実施した.量的データは統計解析,質的データはテキストマイニングを用いる混合研究デザインとした.
結果:有効回答219名(5年未満群121名,5年以上群98名)であった.量的分析では,5年以上群は5年未満群と比較し,特に「子ども・家族への教育」の実践が有意に高かった.質的分析では,困難感の質が経験年数で異なり,5年未満群は知識不足による『内的な不確実性』を5年以上群は他者・環境との相互作用から生じる『関係性・構造的課題』を認識していた.
結論:量的・質的結果の統合から,MDRPU予防能力の育成には,経験年数に応じた段階的な教育,支援体制の構築が重要と示唆された.