2026 年 46 巻 p. 527-539
目的:東京圏ICU看護師が職業上直面する問題の現状と職務満足度の関係を探索すること
方法:東京圏の大学病院ICU看護師369名に調査票を配布し,有効回答107部(有効回答率29.0%)を記述統計量算出,単変量解析,多変量解析により分析した.
結果:東京圏ICU看護師は,「看護師不足により,負担する役割や夜勤が増えている」という問題に最も直面していた.また,「相談できる上司や先輩看護師などがいない」(β = –.253, p = .004),「他部署の看護師と協調的な関係を築くことが難しい」(β = –.232, p = .003),「希望と異なる部署に配属され,やりがいが感じられない」(β = –.227, p = .003)という問題の直面頻度が高いほど職務満足度が低かった.
結論:ICU看護師が直面する問題の回避・解決に向け,十分な人員確保や心理的安全を担保した環境醸成,教育的支援が重要であると示唆を得た.