2026 年 46 巻 p. 593-604
目的:精神保健福祉における専門職者のNC自己評価尺度を開発し信頼性と妥当性を検討する.
方法:文献的統合および,事前に行った質的調査の結果から57項目の質問紙原案を作成した.10施設の看護師,心理士,精神保健福祉士386名に質問紙調査を実施し,信頼性・妥当性を検証した.
結果:253部が回収され,欠損のない241部を分析した.天井効果および床効果は認めず,全項目を削除せず最尤法Promax回転による探索的因子分析を行い,28項目が削除され,29項目2因子が抽出された.第1因子「効率と成果を重視したdoing」,第2因子「観察中心のゆったりとしたbeing」と命名した.全体のCronbach’s α係数は0.875,下位尺度は0.815~0.871であった.
結論:精神保健福祉の専門職者のNC自己評価尺度として信頼性と妥当性を有し,職務姿勢をメタ認知する基礎資料としての活用可能性が示唆された.