独立行政法人農業環境技術研究所生物多様性研究領域
2009 年 40 巻 3 号 p. 158-165
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
アレロパシー(他感作用)は,植物に含まれる化学物質(アレロケミカル)が体外に放出され,他の植物,昆虫,微生物,動物等に,阻害,促進,あるいは何らかの影響を及ぼす現象を意味する.植物に特異的に含まれ,二次代謝物質として知られる天然物質は,生物間相互作用に重要な役割を果たしているとする「アレロパシー仮説」がある.植物から放出される揮発性の「かおり」物質のアレロパシーへの関与を検定するために「ディッシュパック法」と名付けた方法を開発し,いくつかの植物について作用成分を同定したので,これらを概説する.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら