におい・かおり環境学会誌
Online ISSN : 1349-7847
Print ISSN : 1348-2904
ISSN-L : 1348-2904
特集(におい・かおりの研究者の成功談・失敗談)
油含有土壌のバイオレメディエーションにおけるにおい問題とその対策方法について
河村 大樹
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 52 巻 6 号 p. 331-336

詳細
抄録

油含有土壌の掘削後バイオレメディエーションは好気処理が主流である.好気処理では土壌に酸素を均一に供給する必要があり,酸素の供給が均一にできない場合,その箇所は嫌気環境となる.嫌気環境では,発酵などの嫌気分解が進行するため,その状態で酸素供給のために攪拌等を行ってしまうと,臭気が拡散され周囲の作業環境が劣悪になる.

本報では,油含有土壌のバイオレメディエーションによる盛土試験を行った際に発生したにおい問題が油分分解に与える影響とにおいを拡散させずに浄化を進行させる方法を検討した結果について述べる.

著者関連情報
© 2021 (社)におい・かおり環境協会
前の記事 次の記事
feedback
Top