抄録
関東平野西縁の上鹿山面, 狭山面は, 58~69万年前に噴出した貝塩上宝テフラ (KMT) に覆われる河成段丘である. それらの編年精度の向上のために, 上鹿山面構成層 (上鹿山礫層) 最上部のフラッドローム層とそれを覆う風成ローム層, および狭山面構成層 (芋窪礫層) を覆う風成ローム層とそれに狹まれるKMTの古地磁気測定, 岩石磁気実験を行った. その結果, 上鹿山面, 狭山面の試料はすべて正の古地磁気極性を持ち, それらの安定な残留磁化は, おもにチタノマグネタイトによって担われていることが明らかになった. 上鹿山面, 狭山面の形成時期は Brunhes Chron の初期と見積もられる.