第四紀研究
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「テーマセッション(テフラ・年代測定)」特集号
鬼界アカホヤテフラ(K-Ah)の年代と九州縄文土器編年との対応関係
桒畑 光博
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2013 年 52 巻 4 号 p. 111-125

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抄録

鬼界アカホヤ噴火が人類に与えた影響に関する研究は,日本列島における第四紀学上の重要なテーマの一つである.この研究の基礎的な作業として,鬼界アカホヤテフラ(K-Ah)の年代に関する理化学的アプローチによる到達点を確認し,縄文土器編年との対応関係に関する研究の現状を把握した.さらに,九州縄文時代早期末~前期前半の土器型式の編年を再確認した上で,土器付着炭化物の放射性炭素(14C)年代測定値の較正暦年代を参考にして,K-Ahの年代(ca. 5,300 cal BC)を九州の縄文土器編年に対応させた.その結果,K-Ahの年代は,縄文時代早期末~前期初頭の一連の条痕文系土器群(轟A式土器および西之薗式土器)の年代幅(5,600~5,100 cal BC)に位置づけられた.

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© 2013 日本第四紀学会
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