主催: 日本文化人類学会
筑波大学
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奈良県佐味田宝塚古墳出土鏡のなかに、中国製の画像鏡と、それを当時の倭で模倣した鏡がある。同じ模倣鏡は他の古墳からさらに2面が知られており、いずれも原鏡を傍において模作したことは疑いない。これらを比較すると、寸法は驚くほど忠実に原鏡を再現しており、倭の工人の幾何学的操作の技倆が並なみでなかったことを窺わせるのに対し、図像表現はきわめて拙劣である。この例をとりあげて、図像表現を拒む文化について論じる。
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