主催: 日本文化人類学会
著者所属:国立民族学博物館
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
本発表は、現代ロシアにおける宗教的求道の特徴について、歴史観との関係から論じるものである。ロシアにおいてナショナリズムはしばしば、正教ナショナリズムの形を取って現れる。しかしロシア正教会は一枚岩ではない。歴史的状況との関連の中で、教団類型論におけるチャーチ的な教会の他に、旧教、カタコンベなどと呼ばれるセクトが現れたからである。本発表では、求道の過程で幾度も所属教会を変えていった正教徒夫妻のライフヒストリーを事例として取り上げ、その求道がまさに「真のロシア史」への探求だったことを示す。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら