抄録
本発表は、世界に先駆けアメリカ合衆国で誕生した国立公園に焦点を当て、国家によって保護される「自然」について考える。そのために、1916年に内務省に設置された「国立公園局」(National Park Service)の歴史的形成プロセスを検証する。そのうえで、組織研究として知られるスタンフォード学派の新制度論(new institutionalism)を参照しながら、国立公園局という国家機関の綿密な制度化(institutionalization)によって、「自然」に関するさまざまな意味や価値が創造され共有されている場を議論する。