日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
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日本文化人類学会第50回研究大会
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日本文化人類学会第50回研究大会
ケニア・ギクユ人移民の現在と「頭脳流出」をめぐる一考察
米国メリーランド州での調査報告
石井 洋子
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p. F11-

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抄録

 ケニア人の渡米は90年代以降に急増し、同時に「頭脳流出」の問題が指摘されている。そうした頭脳を母国へ戻し、自国経済の発展に役立てる試みもあるが、その帰還政策は移民の人生計画と折り合わず、開発と移民の状況を安易に結びつける事はできない。本発表では、米国で暮らしているギクユ人高技能移民の特徴を示すと同時に、近年の恩返しブームの実践例を取り上げ、国家開発とは異なる形で母国に影響を与える可能性を示す。

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