抄録
商学に商人は存在しない。経済学に依拠し、経済的効率という近代化を阻む生業志向であり市場スラックで辛うじて生存している残滓とされたからである。本稿は<IchiBa>に商人を埋め込み、何を経営資源としてその生業を持続させているのかを論究した。結果 取引資源が創成されることを明らかにした。<IchiBa>とは相互依存関係を基底として、取引行為における対話により<仮構としての品揃え物>を先回りにより自壊させる協創により社会的効率が達成される信任関係なのである。<IchiBa>において商人は取引行為から智識を得て経営資源を創成することを明らかにし<取引資源>と概念化した。