2022 年 44 巻 1 号 p. 57-59
軽度知的障害や境界域知能にある人が増加しているなかで,医療的視点(診断と治療等),福祉的視点(制度とサービス等),教育的視点(学校教育における支援等),家族の視点(子ども期の診断と障害受容,家族支援等)の 4 つの領域・視点から,現状と課題について討論した.理解・把握や支援の実際は,子ども~成人期,対象者が所属する学校・機関や生活フィールド等によりとらえ方や考え方の違いがあり,難しさが指摘されている.研究や支援する側において,どのような問題意識と論点整理が必要なのかについて明確にする必要がある.