発達障害研究
Online ISSN : 2758-9048
Print ISSN : 0387-9682
わが国における重症心身障害児に対する作業療法実践の文献研究
―特別支援教育の自立活動の協働における作業療法士の役割―
濱田 匠笹田 哲
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 44 巻 3 号 p. 290-302

詳細
抄録
研究目的は,わが国における重症心身障害児(以下,重症児)に対する作業療法実践の文献を分析し,重症児の特別支援教育の協働における作業療法士の役割を検討することとした.文献検索の結果,23事例が対象となりアブストラクトテーブルを作成した.また,ライフステージの視点で生活環境や介入期間,主な実践内容を分類し,主な介入効果をICFの視点で分析した.その結果,乳幼児期や学齢期,成人期の重症児に対する作業療法実践の特徴・傾向が示された.また, 事例すべてで自立活動の指導内容に類似した実践内容が見られ,ICFの3の生活機能で相互的介入が認められた.以上から,重症児の自立活動の課題解決で,学校教諭と作業療法士は情報共有や目 標設定で親和性が高いことが示唆された.作業療法士の役割は,指導内容で「運動・移動」に着目しつつ,「心身機能・身体構造」と「活動と参加」の関連性を踏まえた助言や指導であると考えられた.
著者関連情報
© 2022 日本発達障害学会
前の記事 次の記事
feedback
Top