発達障害研究
Online ISSN : 2758-9048
Print ISSN : 0387-9682
小中学校長がとらえる特別支援教育を推進するために必要な力量に関する検討
A 県における質問紙調査から
平澤 紀子篠原 清昭吉澤 寛之出口 和宏芥川 祐征
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2024 年 45 巻 4 号 p. 346-358

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抄録
本研究は,A 県公立小中学校長 532 名への質問紙調査をもとに校長が特別支援教育を推進するために必要な力量について検討した.有効回答 436 名(回収率 82 %)で,校長が特別支援教育を推進できているととらえている程度は 10 点中平均 7 点で,その推進状況に校内のリソースや特別支援教育コーディネーターの特別支援学校教諭免許状の保有,校長自身の経験等の関連が見られた.校長が重視していることの検証的因子分析結果は学校経営に必要な力量において特別支援教育の推進を想定した 6 因子モデル(ビジョン・経営計画,人事,組織運営,人材育成,外部連携, 教育推進)に適合した.特に重視,実施している力量の因子は担任の支援体制を中心とした組織運営であり,外部連携やビジョン・経営計画は低かった.校長には自校の条件において校内体制を実質化するマネジメント力が必要であることが示唆され,その育成策を言及した.
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© 2024 日本発達障害学会
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