抄録
本研究は,材料と仕様の異なるシートクッションを16種類用いて,心理評価実験と体圧分布測定を行い,クッション材の座り心地評価の新たな指標化を試みた。心理評価実験では SD 法を用いて,健康な男女20名の被験者に11項目の心理評価を依頼した。体圧分布測定は20mm Hg毎に設定し,それぞれのクッション材の全体面積・最大圧力・平均圧力を測定した。これまで一義的にしか捉えてなかった体圧分布測定を,クッション材の各帯域面積を考慮して求めることができた。体圧分布と7種類の主観的な評価の間で強い相関が見いだされた。心理評価実験と体圧分布測定の結果から,重回帰分析により,全体面積・最大圧力・平均圧力・各帯域面積を説明変数とした座り心地予測のための,重回帰式を導出した。