抄録
今後の小学校における情報伝達環境としての教室計画に資する知見を得るため,ICT 教育を推進する先進的小学校を対象に調査を行った。その結果,以下のことがわかった。
1.電子黒板の使用を前提に,児童の適性に応じた机の配置方法や教室の寸法の検討が今後求められる。
2.掲示を学習類中心,生活類中心に棲み分けレイアウト でき,状況に応じた弾力的なスペースの運用を展開できる教室計画とする。
3.教室前方壁面は,十分な板書,電子黒板が活用できる計画とし,OS 等を含む他の壁面は高い掲示要求に応 える計画とする。