経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2002年度春季全国研究発表大会
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部門の知識ビジョンを全社イントラネット上に公開することの効果
妹尾 大
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p. 26

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抄録
本稿では、日本の製薬会社(エーザイ株式会社)における事例調査をもとに、部門の知識ビジョンを全社イントラネット上に公開することの効果について検討する。同社では、基本理念の浸透を主たる目的として、「ナレッジマップ構築」の取り組みがなされている。これは、イントラネット上での公開を前提として、部門レベルの知識ビジョンと、さらにその下位の課·室レベルの知識ビジョンを、当事者の話し合いによって作成するものである。このような取り組みの効果についてサーベイデータやインタビューデータの分析を通じて検討することで、(1)部門や下位組織の知識ビジョンは、抽象度の高い基本理念と具体性の高い活動テーマとのギャップを乗り越えるための架け橋となりうるのではないか、(2)知識ビジョン作成過程での話し合いによって、下位組織の対話能力が向上する可能性があるのではないか、(3)知識ビジョンをイントラネット上に公開するだけでは部門間のコラボレーションを促進する効果は薄く、知識ビジョンから部門間の関係性を洞察する第三者が必要なのではないか、という知見を得た。
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© 2002 経営情報学会
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