抄録
今日,成熟市場環境下において,成長指向,グローバル指向戦略に舵を切る企業に有効と思われる情報技術としてSOAに関心が集まっている.しかし,SOAは,導入効果がすぐに現れず,かつインフラであるため直感的に効果を把握しにくく,経営トップの理解を得にくいという事情がある.
難しさの本質は,効果が確定的ではなく,不確定的なイベントに左右されやすいというところにあるように思われる.起こり得る環境変化,自社のそれへの対応,こうした戦略シナリオをステークホルダー間で共有し,リスク係数を可視化した標準的な評価モデルを作ることにより,合理的妥当性のある意志決定プロセスを構築することを試みる.