抄録
成熟市場では、従来の高品質・多機能に頼った差異化では十分な競争優位を獲得できない。これらに加えて、製品の魅力を促進または補完する要素を一体化させた差異化を考える必要がある。本研究では製品を取り巻く要素として、製品の企画から廃棄までの一連の流れに対する顧客との相互作用に着目する。バリューチェーンや製品ライフサイクルなども、同様な点に着目しているが、いずれも品質やコストの管理を主な課題としている。本研究では、製品の市場競争力を向上させる手法の構築を目的として、これまでの概念を踏まえつつ、製品を取り巻く要素の見直しを顧客との一連の相互作用の視点から幅広く行い、製品と顧客の関係を体系的に明らかにする。