抄録
わが国のオープンデータへの取組みは,2012年の総務省のIT総合戦略本部による「電子行政オープンデータ戦略」の決定などを通じ,政府主導で始まった.その後,地方自治体においてもオープンデータ活用が広く認識され始め,一部自治体においては,既に先進的な取組みが行われている.本研究では,そのような地方自治体の担当者にインタビュー調査を行い,導入状況を調べた.本研究の目的は,どのようなデータを対象に,どのようにオープンデータを導入することが地域活性化に効果的につながるのか考察することである.オープンデータ活用は,国全体だけでなく,地方自治体レベルにおいても地域活性化や課題解決に効果があると考えられる.