経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2016年秋季全国研究発表大会
セッションID: C3-1
会議情報

予稿原稿
破壊的イノベーション論争
レポー教授の批判的エッセイを巡って
*三藤 利雄
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
クリステンセンの著作『イノベーションのジレンマ(1997)』は経営研究者や実務家の間で爆発的な評判を呼んだ。彼の発想は業界最優良の技術企業が何故敗退することがあるのかということであり、その結論はこれらの企業がしばしば破壊的イノベーションへの対応を誤ってしまうというものだった。これは破壊的イノベーション理論ないし破壊理論と呼ばれる。破壊理論はこれまでいくつかの批判にさらされてきた。2014年には歴史学レポー教授のエッセイ「破壊機械」を契機として、破壊理論を巡る論争が拡散し、賛否両論が飛び交う事態となった。本論はレポーが提起した課題とその後の論争を検証することにより、破壊理論の現在、課題、可能性を考察する。
著者関連情報
© 2016 一般社団法人経営情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top