抄録
本研究は、平成14年度から25年度までの期間に合併によって誕生した地域銀行(地方銀行、第二地銀)9行が、合併によって経営効率を向上させることができたかを分析する。そのために確率的フロンティア生産関数を推定し、その推定結果から、合併をしなかった銀行との比較分析を行う。生産関数の従属変数には経常収益を、独立変数には従業員数、支店店舗数、資金調達費用を用いた。推定の結果、従業員数と資金調達費用において統計的に有意なパラメータ値が得られ、合併行と非合併行の効率値に明らかなに差が認められること、必ずしも合併が効率性向上に資するとは言えないことが示された。