経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2020年全国研究発表大会
セッションID: 1B1-4
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予稿原稿
ネットワーク分析による明治期の日本人留学生に関する考察
―知識獲得とタイミングがその後の活躍に与える影響―
*北木 玲奈大江 秋津
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抄録

本研究は、一早い新しい知識に対する獲得行動や、留学先で形成された友人関係のネットワークが、留学後の日本における多様な活躍に与える影響について、明治期の日本人留学生間のネットワークを用いて実証する。データは、1875年から1912年の702人の日本人留学生データによる多変量解析を実施した。その結果、一早く留学した日本人留学生と、新しい情報を獲得しやすいネットワークポジションにいる留学生は、帰国後に多分野で活躍したことを実証し、知識や情報の新鮮さの重要性を提示した。本研究は知識吸収能力理論とネットワーク理論への理論的貢献だけではなく、明治期の日本人留学生研究に新たな視座を加えるという点で分野横断的な貢献がある。

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© 2021 一般社団法人経営情報学会
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