システム農学
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投稿論文
森林の経済公益両機能の同時最適調和シミュレーション
―大阪府下の森林を対象として―
于 暁明
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ジャーナル オープンアクセス

1989 年 5 巻 1 号 p. 49-61

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抄録

森林には経済機能と公益機能の二つの機能がある。「新しい森林政策』の課題は、森林のもつこれら経済公益両機能を同時かつ最適に調和させ、森林より最高の価値を享受することにある。本論文の目的は、そのための岸根モデル(OAモデル)の有効性を大阪府下の森林を対象に実証し、もって大阪府の最適森林政策を明かにするとともに、私の母国、中国の最適森林政策立案への新しい政策提言を行うことにある。実証研究の結果、本「OAモデル」によって、大阪府下の森林の経済機能と公益機能の両機能を同時かつ最高に調和させるための「最適林齢」と、その下での経済林と公益林の「最適面積配分」および、そのさいの森林の「最大収益」(森林の最高価値)、それゆえ総じて大阪府の「最適森林政策」が明らかにされた。

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© 1989 システム農学会
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